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補聴器Q&A・よくある質問

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会話音とその他の音の関係

  会話の明瞭性、それは会話の音とそれ以外の音のバランスが大きく影響しています。

 

日常生活の音と言葉

補聴器を始めて装用された方は、「音はよく聞こえるけれど雑音がうるさい」という感想をお持ちになります。これは本来聞きたい音である「会話音」と、周囲を取り巻く環境音、つまり「その他の音」のバランスが変化するためで、補聴器の性能が悪いということではありません。

耳が受け止める音を「会話」と「その他の音」という2つに分けて考えてみましょう。聴力が低下すると、会話音もその他の音も同様に聞こえにくくなります。

まわりを取り巻く「その他の音」は、別の場所に移動しなければ、聞こえ方に変化はありません。一方会話については、周りの方が大きな声で話す、テレビであればボリュームを上げるということで、その内容ははっきりと伝えられます。

この時の会話音とその他の音の比率は、声を大きくした分、その他の音より会話の音の方が大きくなっています。つまり聞き手にとっては、静かな環境の中でちょうどよい声の大きさで相手の声やテレビの音を聞いていることになります。

大きな声で話さなければならない、テレビの音が大きすぎるといった問題が生じていても、ご本人にとっては、静かな環境でちょうどよい大きさに会話やテレビの声が聞こえているので、補聴器の必要性を感じることはありません。

周りの方が補聴器の装用を薦めても、ご本人は「なんで補聴器が必要なんだ?」という話をよく伺いますが、こうしたことが理由となります。

 

補聴器での聞こえと装用をサポートする調整ステップ

静かな聞こえ方に慣れていると、いざ補聴器を装用した際には会話音と同時にその他の音も大きくなってくるため、騒がしい環境の中で大きな声の会話音を聞いているように感じます。

本来は様々な環境音の中で生活しており、会話以外の音が聞こえるのは当然なのですが、大変ゆっくりと低下していった聴力が一瞬にして回復すると、ちょうど暗闇の中から太陽の下に出るように、その音に慣れるまではしばらく時間がかかります。

いくら「それが普通の音」であっても、補聴器をつけていることが苦痛になってしまっては仕方がありません。そこで装用当初は、声の成分とは離れた周波数の増幅を抑制するなど、実際に必要となる聞こえ方より抑えた調整を行います。

これを補聴器の音質や操作に慣れながら、次第に理想とされる聞こえ方に調整を進めていくことが、効果的に補聴器をお使いいただくようになるためのポイントです。

会話音と雑音の関係でもう一つ重要なことは、話す相手との距離です。音はその発信源から離れると、どんどん減衰していきます。人込みの中で話しをする時、相手の耳元に顔を近付けて話すということを無意識のうちにしていますが、これは話し相手との距離を縮めることで、周りの雑音に対し、伝える音を大きくしているのです。

いくら補聴器を使用しても、この距離による会話音とその他の音の関係を変えることはできません。また聴力に問題がない方でも、会話音よりその他の音が大きければ相手の言う内容を聞き取ることはできないのです。

本来の聞こえに近付けるよう、聴力の低下した部分を補い、また新しい聞こえ方に耳がスムーズに馴染むことができるよう助けるのが、補聴器の機能であり、それを調整することが販売店の技術となります。また補聴器を装用する方、ご家族など周りの方のちょっとした工夫で、補聴器に最高の効果を発揮させることができるのです。

最近の補聴器では、様々な環境に対応できるよう、雑音をなるべく抑制することができる機種も発売されるようになりました。お使いになるニーズに応じ、こうした補聴器の機能も活用しながら、日常生活の音と上手につきあえるようにすることが求められます。

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