補聴器Q&A・よくある質問

買い換えを検討していますが、どんな点に注意が必要ですか?
 
  今お使いの補聴器の状態は?どんな点に問題や不満があるか、ご確認下さい。  

 

メーカーによる寿命の目安は4〜5年。故障修理の場合、新規購入の3割〜半額が買い替え目安。

メーカーが目安として挙げる補聴器の寿命は4〜5年。定期的なメンテナンスや調整、トラブル時の早めの修理で、これ以上長くお使いいただけますが、聴力や使用環境の変化に対応しきれないといった場合には、買い換えが必要となるケースも。

補聴器は精密機器だけに、いざ故障となると時間・費用ともにかかってしまうケースもあります。故障が発生した場合、修理にするか、買い換えにするかも難しいところではありますが、ある程度の年数が経っている場合には、販売店に納期・費用の見積もりをされ、新規購入費用の3割〜半分となる場合には、買い換えを検討されてはいかがでしょうか。

これとは反対に修理や調整、清掃で「おかしいな?」と思っていた問題が解決することも多々あります。聴力の変化による聞こえの低下の場合、修理を行っても必要な出力や機能が足りないといったケースも。修理から買い換えを検討される際には、聴力測定を受け耳の状態をチェックし、修理・調整での対応が可能かをご確認下さい。

「今特に問題はないんだけれど、何か新しい補聴器が出てるみたいですね」、「なにかもっと聞こえの良い補聴器がありませんか?」といったご質問を受けることがありますが、基本的に聴力・使用環境に適合し、使用上問題やご不満がない場合には、買い換えをする理由はありません。音質や使い勝手といった点も、時間をかけて耳が馴染んでいますので、無理に機種を変えることで、折角得られている良好な聞こえのバランスを崩してしまうこともあります。

一方ご自身は調子が良いと思われても、時としてご本人には気がつきにくい聞こえの変化があることも。点検がてら定期的に販売店を訪れ、時々聴力測定や、補聴効果測定を受けられると、こうした変化や、調整/機種変更の要・不要が判断できます。ご家族やお友達からのご意見も、ご自身の聴力をチェックする上で大切な情報となります。

問題や不満をお持ちの場合には、漠然と「何か良いもの」というのではなく、「どのような場所で使う時に問題がある」、「こうした声が聞き取りづらい」、「使い勝手がもう少し良いものを」というように、具体的に整理しておかれると、販売店でご相談をいただく際、スムーズに適切な補聴器を選択することができます。

「お薦めの機種やメーカーはありますか?」といったご相談も、大変難しい質問です。補聴器は「このメーカーのこの機種が最高」というものではなく、この聴力にはこのメーカー、こうした使用環境ならこの機種というように、そのニーズによりベストな選択が変化します。販売店もすべてのメーカーや機種を用意することはできませんが、一つ二つのメーカーしか取扱いがないと、この選択がどうしても限られてしまいます。

「高額な補聴器や高機能な機種ならば、これまで以上にぐっと聞こえがよくなるのでは?」こうしたお話をいただくことがありますが、高額・高機能な機種が必ずしも聞こえの改善を実現してくれる訳ではありません。一方「新しい機種」という点では、これまで発売されていた同じ機能を持つ機種が低価格で購入できるようになるといったメリットがあります。

買い換えをお考えの際には、現在どのような問題を持っているかを販売店に伝え、今使っている補聴器での対応が可能か、聴力・使用環境に適した機種はどれか、補聴効果・費用的にどちらが有利かといった点をご相談下さい。

これまで使っていた補聴器と聞き比べることができる試聴貸し出しも、安心して買い換えを検討する上での重要なポイント。事前に「試聴貸し出しが可能か」、「思った効果が得られない場合には機種変更や返品が可能か」どうか、販売店に確認をされることをお薦めいたします。


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