イヤホンではよくテレビの音が聞こえるのに補聴器は雑音が多い。なぜ? of よい耳ドットコム


補聴器や聴こえに関する、よく耳にする質問にお答えします。

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イヤホンではよくテレビの音が聞こえるのに補聴器は雑音が多い。なぜ?。


利用する目的での使い分けをお薦めします。

テレビをご覧になる時にイヤホンを使うと、イヤホンはテレビの音だけを伝えます。伝える音は耳の鼓膜に近い所から出ますので、大変明瞭に音声を聞くことができます。

補聴器はどうでしょう。テレビのスピーカーから出た音を、離れた場所で補聴器のマイクが集め、これを増幅して耳に伝えます。この際、補聴器のマイクにはテレビの音声だけではなく、家庭内の様々な音も入力されます。

ここにイヤホンと補聴器の役割の違いがあります。テレビだけをご覧になるのであれば、補聴器はイヤホンに比べ雑音が多いものとなってしまいます。

しかし「テレビをイヤホンで見ている時に家族から声をかけられた」。こんな時にイヤホンではテレビ以外の音は入らず、家族の声は聞こえません。

このようにイヤホンと補聴器では使用する目的が異なります。時としては補聴器を外し、イヤホンを用いた方が良い場合もあります。「どちらも補聴器で使いたい」場合には、テレビの音を手元のスピーカーに送信するといった周辺機器も発売されています。

この他にも「テレビを見る位置を少し近付ける」、「テレビを見る部屋でテレビ以外に音の出るものを無くす」といったことだけでも、ぐっと聞こえは良くなります。