イヤーモールドは作り替えるもの? of よい耳ドットコム


補聴器や聴こえに関する、よく耳にする質問にお答えします。

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イヤーモールドは作り替えるもの?


聴力の変化、耳あな形状の変化により、作り替える必要が出てきます。

耳かけタイプ、ポケットタイプの補聴器で利用されるオーダーメイドの耳せん「イヤーモールド」。材質的には大変丈夫な素材で作られており、割れたり折れたりしてしまうということはあまりありません。チューブが切れてしまったり、L型のパイプが折れてしまったという場合にも、その部分だけの修理交換が可能です。

しかし「補聴器が最近ピーッとなるようになった」という場合に良く見られますが、聴力の低下に合わせ、これまでよりボリューム設定を大きくしたためハウリングが発生するケースでは、対策が必要となります。

閉塞感を緩和するために、イヤーモールドにベントという空気穴を設けることが良くあります。補聴器の出力が低い時には、このベントが自分の声がこもるような感じを抑え、装用感を向上させるために大きな効果を上げますが、補聴器の増幅量を大きくすると、このベントを通って音が漏れ出し、ハウリングが生じるといったケースが多いようです。

こうした場合ではまずベントの閉鎖を試します。ハウリングが止まり、閉塞感、こもり感にも問題がなければ、イヤーモールドを作り替える必要はないでしょう。またベントに細いチューブやフィルタを設けることもあります。

ベントが無いのにハウリングが出始めたという場合には、耳あなとイヤーモールドの形状が合わなくなっている可能性があります。

耳あなの形状は少しずつではありますが、年令とともに変化します。これにより緩みや隙間が生じ、音漏れ・ハウリングの原因となることが。

「硬質レジン」という硬い材質のイヤーモールドでは、コーティング材を一層塗布・硬化させ、イヤーモールドを僅かに大きくすることで、耳あなとの密着性を高め、音漏れを抑えるといった方法があります。

しかし柔らかい素材の物ではこのコーティングは難しく、また過度のコーティングは元々の耳あなの形状から大きく変化してしまうため、このような場合ではイヤーモールドの作りかえをご依頼下さい。